スーパーの野菜売り場で無造作に山積みされ、
激安で販売されているのが庶民の味方”もやし”です。

以前、とあるアーティストのライブチケットがヤフオクで
三枚121円の激安価格で落札された際『”もやし”かっw』と
ツイッターで突っ込まれていましたが、
それくらい超低価格商品の代名詞として定着しています。

しかし近年は、原材料の高騰と不健全な市場環境の影響で
生産者が減少し、このままいくと”もやし”の国内供給体制が
崩壊しかねない状況になってしまっています。

上記のような現状を取材したニュースの一コマでは、
スーパーで買い物をする主婦(おばさん)に対して、

『(もやし生産者が危機的な状況なので)27円で売られている
 ”もやし”が値上がりされる と言ったらどう思いますか?』

といった質問を投げかけます。
するとそのおばさんはこう答えます。

「(渋い顔をして)値上げはこまるわぁ~~」

このおばさんに言いたい!

「あんた、本当に困るんですか?」
「誰もいくら値上げかは言ってませんよ?」

多分10円や20円値上げされたところで、
このおばさんはもやしを買うでしょう。

本当は、

「私は家計を預かる主婦として、しっかりとした
 金銭感覚を持っているのよっ」

と暗に言いたいだけなのだと思います。

27円のもやしが37円で売っていたとしても、
恐らく買うのをやめる人はいません。

ただ、超低価格の代名詞として定着しているもやしが、
”値上げされる=私達の為の低価格商品が一つ消えてします(かも)”
という状況に抵抗を感じるのだと思います。

しかし、実際には27円いや、場合によっては
特売で1円とかで販売されているもやしの購入場面で、
それにわざわざお金を余計に払う人はいません。
そういうシステムになっていないからです。

この話題を取り上げる各局ニュース番組も
スーパー等小売業者の値付けに問題有りという意見が
大方を占めます。

要は「小売業者が37円で売ればいいじゃん!」ってことです。

しかし小売側の意見としては、更値上げするとなると
先程の消費者心理に加えて、もやしを激安にして
集客要素に使っている同業他社との競争の関係で
難しいという現状も見えてきます。

「こっちは37円にしたけど、あっちの店は1円だから
 向こうで買い物をしよう!」

となるのは困ると言うことです。

こうなると、このデフレ環境は市場にまかせていても解決しません。
緊急度をどう判断するかにもよりますが、この場合
特例として政府が介入するべきではないかと
個人的には思います。(独禁法とかいろいろ問題ありますが・・)

 

ヤマト運輸の運賃値上げに伴った同業各社による値上げの様に、
もやし生産者も足並みを揃えて値上げできればいいですね。
なにも100円で売るって言っている訳では無いんですから。

長らくデフレ・スパイラルによる不況が続いたこの国では、
一旦過度に値下げされた価格を適正価格に戻すには、
まだまだ時間がかかるように思います。

良い物、価値のあるのもは高価であるのが当たり前であることが
本来の健全な市場環境ですが、価値のあるものまで低価格路線に
縛られている現状の販売者、消費者双方のマインドを改善しない限り、
本当のデフレ脱却は果たせないのかもしれません。

 

PS.

昔、『雪国もやし』という商品が発売され(現在も販売中かも)
高い生産環境を元にしたおいしさや安全性を付加価値にして
従来のもやしとは一線を画す高価格設定でヒットしました。

芸人のはなわさんが『高いぞ 買うなー♪』って歌っている
CMとかで話題になったと記憶してます。
(これもカリギュラ効果なんでしょう 詳しくはこちら

こういう付加価値をつけたコンセプト設定で
販売のアプローチを変えてみたりすることだって
生産者側の努力でも出来ることはまだありそうですね。