脳のにある海馬と呼ばれる部位が有ることは
あなたも聴いたことが有るのではないでしょうか。

海馬は、大脳の隅のほうにあることから”大脳辺縁系”と呼ばれる
場所にあります。

大脳の一部を切り取って内部の海馬(水色で表示)を露出させた図。
図の左側が前頭葉、右側が後頭葉側頭葉の大部分を切りとって、
内部の海馬を表示している。

Wikipediaより

その海馬は、記憶に関わる役割を果たしている部位なのですが、
記憶を保存するのではなく、記憶そのものを作る働きをすることが
分かっています。

 

1950年代のアメリカのある論文の中で、「側頭てんかん」と呼ばれる
てんかんの患者の症例が発表されました。

その患者は、薬では治療できない程度の重度の症状でした。
てんかん発作の原因になっている箇所がどうやら海馬周辺である
ということから、医者は海馬周辺を大きく取り除く外科手術を施したそうです。

やがて患者は回復し、てんかんの症状も軽度なものに治まりました。
ところが、この患者は、手術前の記憶はよく覚えているのですが、
手術後の出来事や出会った人のことを一切覚えていられなくなったそうです。

患者本人曰く、「いつも、夢から覚めたばかりのような感覚」がするらしく、
古い記憶は残っているが、新しい記憶が脳に残らないという状態だったそうです。

こうした症例から、記憶は海馬で作られると考えられています。
古い記憶が残っていることから、記憶の保管場所では無いことも分かっており、
同時に、海馬がなくても記憶を呼び起こす事が出来ることも証明されています。

では、海馬の能力を上げること、鍛えることが出来れば
記憶力を向上させることができるのでしょうか?

この分野での研究は近年進んでおり、様々な論文が発表されています。
マウスを使ったある実験では、学習することで海馬の神経細胞の増殖率が
高まることが分かっています。

いろんなことを学べば学ぶほど、海馬の神経細胞が増える、
即ち、記憶力が増していくと考えられます。

いろんな知識を脳に詰め込むと、そのうち許容範囲を越えて
脳がパンクして覚えられないというイメージを持っている人も
いるかもしれません。

しかし、米国ソーク研究所・テリー・セチノウスキー教授の研究発表では
脳の記憶容量は1ペタバイト(1,024テラバイト)とされており、
その容量は、HD画質の動画で例えると13.3年分もあるそうです。
ほぼ使い切れないほどの容量です。

また、認知心理学者の意見では、理論上は脳の記憶容量は無限であるとの
意見もあって、脳がパンクする、記憶領域が足りないということは
まずなさそうです。

であれば、記憶自体を作る海馬を学習することで鍛え続ければ、
私たちはどんどん”知識富裕層”になれるはずです。

学習、勉強って言っても学生時代に勉強したサラリーマン養成のための
通り一遍の学習ではなく、自分がもっと知りたい事、興味が有ることを
”その欲望のまま知ること”も立派な学習になり得ます。

そこで得た知識・情報を発信することでお金を稼ぐことだって
今は難しくない時代なのです。

ますます学んで、どんどん海馬を鍛えて
”知識富裕層”を目指しましょう。